最期の記憶と最初の記憶。
不時着した宇宙船の中に、
宇宙の記憶を詰め込まれた人間が5人乗っていた。
気がついたら機体が真横になっていて、
床には何かの破片が散らばっていた。
宇宙は真っ暗だったけど、地球はなんて明るいんだろう。
破片は、磁力を持っているらしく、一所に固まっていた。
近づいてみると、とてもキラキラして綺麗だった。
(お土産に持って帰ろう)
起き上がろうとしたが、不時着のダメージで
うまく体が動かない。
左半身の感覚がまるで無かった。
なんとか右手で拾ってみると、
七色に輝く化石かなにかだった。
小さな木が入ってる。
胎児とか、
地図とか
セフィロトのようなものとか。
持って出れるだろうか?
*
地下鉄を出ると仕事場に繋がっていて、
落とし物を皆に配っている人がいた。
小さく折り畳んだレシートの裏に直々のメッセージがあり、
「そんなことないですよ、」と
言いかけたところで目が醒めた。
*
夢と現実の境目の窪みには1人の住人が居て、
在るときは
現実の誰かに乗り移っている気がする。
今日食べたアイス美味しかった。
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