排出の純度を高めることによって、
空白に流れ込んでくるものの純度も高くなることに気づいた。
忙しさに感けて呼吸を怠っていると
雑多なあれこれが溜まってしまう。
電気を消して
自分を自身から排出しよう。
ゆっくり丁寧に、ゼロになる。
その宵の夢は
鮮明なイメージの可塑卵のようなものだった。
カメラのピントは交点を過ぎると像がぶれていくが
精神の抽象作業は交点を過ぎてもどんどん絞ることを進めていける(はずだ)。
*
私は土の中に居た。
土の中で眠っていた。
地上がどうなっているか分からないけれど、
地面に口をつけて、
語ってくるものが居た。
“排出の純度を高めることによって、
空白に流れ込んでくるものの純度も高くなることに気づいたんだ”
私は目を閉じた。
そして世界を見つめ直すことにした。
0 件のコメント:
コメントを投稿