20110320

嘘をつく私たちを、支える大地

本当は全部わかっていた
あなたが嘘をついていたこと
 
本当は全部知っていた
あなたがまだ子どもだったこと
 
何も打ち明けられなかった
そのことがとても苦しかった
平気で嘘をつくあなたを
信じ続けるのがつらくなった
 
本当は全部わかっていた
私が嘘をついていたこと
 
本当は全部知っていた
嘘をつかなければ
あなたと生きてゆけないこと
 
平気で本心を貫くあなたの
隣にいるのがつらくなった

ただ
今まで好きなように生きさせてもらったので
これからの未来を
耐えて生きるのも悪くないかと思います

生きるために形を変え
たとえ間違えた道であろうと
根を降ろしたなら見届けるのみ
 
大地はつながっている
時間は息づいている

どこに居て
どんな思いを抱えていようとも

20110310

排出の純度

排出の純度を高めることによって、
空白に流れ込んでくるものの純度も高くなることに気づいた。
 
忙しさに感けて呼吸を怠っていると
雑多なあれこれが溜まってしまう。
 
電気を消して
 
自分を自身から排出しよう。
 
ゆっくり丁寧に、ゼロになる。
 
その宵の夢は
 
 
鮮明なイメージの可塑卵のようなものだった。
カメラのピントは交点を過ぎると像がぶれていくが
 
精神の抽象作業は交点を過ぎてもどんどん絞ることを進めていける(はずだ)。
 
 
私は土の中に居た。
土の中で眠っていた。
 
地上がどうなっているか分からないけれど、
地面に口をつけて、
語ってくるものが居た。
排出の純度を高めることによって、
空白に流れ込んでくるものの純度も高くなることに気づいたんだ” 
私は目を閉じた。
そして世界を見つめ直すことにした。