20120720
“ 僕はそれを知らない ”
通奏低音の中、穏やかな日々が続いている。
日々というより、空気の流れが穏やかなのだと思う。
上田さんの個展は、前回を経て、「次回も誘ってください」という方が多かった。
それは、実際の作品を前にしたら頷いてしまう“自然な空気感”を、
受け取っているからではないだろうか。
水のように、植物のように、
「在って自然」、視界の片隅にいつも在る、
蛇口を捻れば、またはコンビニでも・・・都会に住んでいると こんな感じだ。
上田さんは、日々どんなことを思っているのだろう。
どんな心構えで 生活をしているのだろう。
*
初日は、ひょんなことから「依存」の話になった。
bemstarの展示の初日は、いつも
新しい風が降りてくるのを注意深く見つめるように心掛けている。
それが今回は、多分音楽だった気がする。
あらかじめBGMが用意されている展示があったり、
今回のように (本当はあるけど)無かったり。
でも、上田さんの作品や キャプションをじっと視ていると、
聞こえてくる気がしていたような。
(肉には肉の、野菜には野菜の消化酵素が体の中に備わっているのと
少し似ている)
いくつかの作品のすぐそばに、
詩が ある。
それは いつか唄われたらいいな と思うものばかりで
遠くで上田さんがギターを弾いていると、
耳を傾けたくなる。
それが 唄われているような気がして。
写真:
上田宰大さん個展「WATER AND PLANTS」
■日程:2012_07/15(日)~07/21(土)
■場所:atelier bemstar
■東京都豊島区池袋4-26-11中本ビル001
■OPEN12:00 - 22:30(休・火曜日)
登録:
投稿 (Atom)