20121012

かりたもの


しばさんには、たくさんの借りものをしています。
今は本。
いつも花をもらう。



私と私の中には 皆さんから借りたものがたくさんあります。

。。。

先日、無事に楽日を迎えたKAIRAKU展。
頭の中、というより体がその展示に向けて動いていたような。

そして、その時ベムスターが抱いていたのは「こみあげるへや」、
シバミノルさんのドローイング展でした。

作品の中に居ることは、鏡の中に居るのと似ています。
ただし迷宮ではなく、真っ直ぐな渦でした。

制作で どんどん研いで研いで鋭敏になった水晶は、
とても惹かれるものが在って
引っ張ってもらいました。

マラソンで、先を走る眩しい先輩に錯覚します。

20120907

観察と初見演奏


私たちはたくさんの密事を見た。
(私たちが行わなかった密事を、だ。)

私は舞台裏が好きだ。






昔、母が好んで読んでいた詩の雑誌の、とりわけ母が気に入っていた部分がある。
冒頭の挨拶文を締めくくる、「 ところで、あなたは・・・」。
何も喋らない書物にマイクを向けられる。





今日まで高橋由房さんの展示でした。
正確には昨日までだったのですが、搬入から搬出までがパフォーマンスめいていたため、
会期の前日から会期の次日まで

おそらく高橋さんのHPやパフォーマンスを見たことがある人なら
誰もが思っていた(希望)であろう “謎が解けるかも知れない” 
という淡い期待は 果たして力なく(しかし気持ちよく)破られた。
破られた、というより
何か 柔らかいテープのようなもので裏打ちされた。
私たちが高橋さんの写真を覗き込んでいるうちに、
後ろのほうで その作業が成されていたのだ。



不思議の国のアリスに出て来る、夜道を掃いて消してしまう動物。
何食わぬ顔をして さも当然の仕事をするように消していく。




同居人が 
街灯の下で鍵を探す人間 の 話をしてくれた。
その人間は 本当は別の場所で鍵を落としたけれど、
暗いから探さないのだそうだ。



分からないものを分からないままに 隣に置いておく技術
言い換えれば、隣に置いておける謎を持っておける技術

そんなことを ぼんやり考えていた。

第1回写真展 直感と街角 / Photo Exhibition #1 Street Intuition
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/nakpte/ongaku/photo.html

私がこのHP内で一番好きな項は
あなたの頭の中のコンサート












私は舞台裏が好きだ。

ただそれは、分かち合う誰かが (どこかに)居るからだ。


 
 
 





20120901

n a t s u


この夏、とても素敵な体験をした。

新しい生活。
新しい何か。


いつも 

流れ星のように
どこかへ行ってしまいそうだった彼女が


もう少し ここに居てくれるような予感がして。


変な話だけど、









誰に話しても 分かってもらえなかったかもしれない良さ を

今度は自分で
自分だけのものにする決心がついた。
    


 
 
 
 


20120820

n no hakobune ,

    


ずっと碇のようなものを引きずっていた
そのことに気づいたのは
碇を手放した時より
だいぶ月日が経っていた

どうしてだろう、
いつも新しい風を わたしのところに運んでくれたのは

 
彼女のほうだった。
 







突然 一番奥の歯が抜けて
みんなの驚きをよそに ひとりで笑っている

そんな夢を見たのは

自分の言語伝達能力の低さを恥じている夜だった。








 


20120818

伝える努力をしなければ、



熱帯夜ですね。
先日、久々に実家に帰りました。

「親孝行しといでよ」という 隣で眠る人からの言葉を抱えたまま、
実家での始終、親孝行って何だろう? と考えていました。
一緒にビールを飲み、食事をしてワインを飲む間も、
その問いが離れないまま。
近況を話している母が、はらはらと泣き出したのは
お酒のせいではなく、私が無口なのも
お酒のせいではなく。

母が話していたのは 過去に放送された「クローズアップ現代」の一部分と
重ね合わせた 今 の話。
“伝えあう努力を”
できることが、唯一の希望。

伝わらない のではなく、
伝える努力 を しない人間がいることに、
母は 深く胸を痛めていた。



その次の日、
保田さんの作品を見に行った。

初めて見る保田さんの作品は、
細胞の痙攣がスローモーションで描かれているようで
「伝達」を試みる平面作品が 冷たい熱を帯びて
空間に鎮座していた。
母も、保田さんも、私も 女子美術大学で学び、
三者三様の人生を過ごしている。
ただ「伝える」ということをキーワードに、
私の中で何かが繋がっているような気がした。



同じ日の夜、保田さんがお店に ふらっと寄ってくださって

その日の締めくくりに 同じ芋焼酎をロックで飲みながら、
ステートメントの話や、 その周辺の話を聴いた。

美術をやっていく上で、たくさん闘ってきた と話してくれた保田さん。
闘うために、いろいろな武器(弁論)を身につけてきた。
でも、そもそも 闘う場所が、相手が違うのではないか と 思えたの^^

その笑顔を見た時に、私は何か 出口めいたものを 見た気がした。

偶然にも、終戦記念日だった。









Harajyuku&Ginza Tomomi HODA solo exhibition  

-De Sign from xxx-

19日まで。

http://hodatomomi.exblog.jp/

20120720

“ 僕はそれを知らない ”


通奏低音の中、穏やかな日々が続いている。
日々というより、空気の流れが穏やかなのだと思う。
上田さんの個展は、前回を経て、「次回も誘ってください」という方が多かった。
それは、実際の作品を前にしたら頷いてしまう“自然な空気感”を、
受け取っているからではないだろうか。

水のように、植物のように、
「在って自然」、視界の片隅にいつも在る、
蛇口を捻れば、またはコンビニでも・・・都会に住んでいると こんな感じだ。

上田さんは、日々どんなことを思っているのだろう。
どんな心構えで 生活をしているのだろう。



初日は、ひょんなことから「依存」の話になった。
bemstarの展示の初日は、いつも
新しい風が降りてくるのを注意深く見つめるように心掛けている。

それが今回は、多分音楽だった気がする。

あらかじめBGMが用意されている展示があったり、
今回のように (本当はあるけど)無かったり。

でも、上田さんの作品や キャプションをじっと視ていると、
聞こえてくる気がしていたような。

(肉には肉の、野菜には野菜の消化酵素が体の中に備わっているのと
 少し似ている)

いくつかの作品のすぐそばに、
詩が ある。

それは いつか唄われたらいいな と思うものばかりで
遠くで上田さんがギターを弾いていると、
耳を傾けたくなる。
それが 唄われているような気がして。





写真:
上田宰大さん個展「WATER AND PLANTS」 
■日程:2012_07/15(日)~07/21(土)
■場所:atelier bemstar
東京都豊島区池袋4-26-11中本ビル001
■OPEN12:00 - 22:30(休・火曜日)





20120518

“ ado SIESTA UK "

“ ado SIESTA UK "











































先日の展示にて発表させて頂いた“ ado SIESTA UK "の絵が
素敵なおうちに旅立ちました^^ ありがとうございます。


そして私は 育つ苗を頂き、現在bemstarにて同居しています。
ノドの渇きを“ 手をあてて ”確かめるという
留意点が気に入っています。
 


 
 
 
 
 
 







(node" 5 ".)





手を伸ばせば届くところに、
桃の花が咲いている。
少し季節外れの、気後れした花たちだ。

彼女はこの街で、ピーターパンのように人気者。
神出鬼没で、屈託なく笑う。

私はその時、街の橋を渡る仕事をしていた。
橋の多い街だ。
いつも霧が綺麗に降りていて、
草木も月も、充分に潤っている。

街のどこかで新しい建築が始まると、
住民たちは すこしだけ生活を離れる。
青い青い光が飛び散り、
憑かれた者には 他界した恋人が見えてしまうのだ。

そうして街には時折 青い建築物が生えていく。
それから、避けるようにして橋が渡される。
水銀のように、凍えるほど熱い蒸気が見えるときもある。

あまり近づかないことだ。


私は、同じ街の、別の家に住んでいる彼女に会うのが好きだった。
何故かは分からないが、仕事の折にも 思い出してしまう。

橋桁は白と黒の板が寄り集まって出来ていて、
見えない場所には切れない糸が、
たくさんたくさん絡まっている。
(鍵盤の数でしか 世界を表せないなんて ナンセンス)

誰かが唄ってる。

(駆け落ちしようぜ どこへでも)

ピアノは解放されたがっていた。





























文章の母体はこちらhttp://madobe.jp/


よろしくお願いします^^

20120406

I hope your night will warm.

    
   
真っ昼間から夜の曲を流して、 今年最大の満月のお祝い。
       
体はすごく軽いのに、ノドから始まる内臓が圧倒的な重力を感じていて、
   
お酒も効くし、なんとお得な気分です。
   
   
今週は ado SIESTA UKという名義で、ベムスターのこまぎれギャラリーに参加しています。
  
4月1日始まり、ということを楽しみました。笑
   
同じ期間に出展しているのは、大塚美術学院から4名、
   
こまぎれ常連のアルジさん、
   
愛亀に子どもが出来たことを寿ぐウータンさん、
   
ワガママを言って持って来て頂いたシバミノルさん。
    
それぞれのドラマを多方面から聞いている今日この頃。
   

 
ところで “ ado SIESTA UK " というのは、
 
実は、展示を一緒に考えて頂いた人の名前のアナグラムなのですが、
 
“ 休息を騒ぎ回る連合王国 "って、いいと思いませんか。笑
 
      
     



who is in THE XXXX ?

 
     
目の前に、真っ黒い壁がある


ガラスの破片を握りしめて、光を


集めようとしていた。


同じように、ガラスを握りしめた異国の女の子が


困ったように笑う (きっと私も、同じ顔をしているのだろう)




私たちは黒い壁に、2つの虹を


うつした




何の光も無い 黒い壁だった底は
きっと重い靄だったんだろう


のみこんでしまえよ、息が続くうちに。