20120901

n a t s u


この夏、とても素敵な体験をした。

新しい生活。
新しい何か。


いつも 

流れ星のように
どこかへ行ってしまいそうだった彼女が


もう少し ここに居てくれるような予感がして。


変な話だけど、









誰に話しても 分かってもらえなかったかもしれない良さ を

今度は自分で
自分だけのものにする決心がついた。
    


 
 
 
 


20120820

n no hakobune ,

    


ずっと碇のようなものを引きずっていた
そのことに気づいたのは
碇を手放した時より
だいぶ月日が経っていた

どうしてだろう、
いつも新しい風を わたしのところに運んでくれたのは

 
彼女のほうだった。
 







突然 一番奥の歯が抜けて
みんなの驚きをよそに ひとりで笑っている

そんな夢を見たのは

自分の言語伝達能力の低さを恥じている夜だった。








 


20120818

伝える努力をしなければ、



熱帯夜ですね。
先日、久々に実家に帰りました。

「親孝行しといでよ」という 隣で眠る人からの言葉を抱えたまま、
実家での始終、親孝行って何だろう? と考えていました。
一緒にビールを飲み、食事をしてワインを飲む間も、
その問いが離れないまま。
近況を話している母が、はらはらと泣き出したのは
お酒のせいではなく、私が無口なのも
お酒のせいではなく。

母が話していたのは 過去に放送された「クローズアップ現代」の一部分と
重ね合わせた 今 の話。
“伝えあう努力を”
できることが、唯一の希望。

伝わらない のではなく、
伝える努力 を しない人間がいることに、
母は 深く胸を痛めていた。



その次の日、
保田さんの作品を見に行った。

初めて見る保田さんの作品は、
細胞の痙攣がスローモーションで描かれているようで
「伝達」を試みる平面作品が 冷たい熱を帯びて
空間に鎮座していた。
母も、保田さんも、私も 女子美術大学で学び、
三者三様の人生を過ごしている。
ただ「伝える」ということをキーワードに、
私の中で何かが繋がっているような気がした。



同じ日の夜、保田さんがお店に ふらっと寄ってくださって

その日の締めくくりに 同じ芋焼酎をロックで飲みながら、
ステートメントの話や、 その周辺の話を聴いた。

美術をやっていく上で、たくさん闘ってきた と話してくれた保田さん。
闘うために、いろいろな武器(弁論)を身につけてきた。
でも、そもそも 闘う場所が、相手が違うのではないか と 思えたの^^

その笑顔を見た時に、私は何か 出口めいたものを 見た気がした。

偶然にも、終戦記念日だった。









Harajyuku&Ginza Tomomi HODA solo exhibition  

-De Sign from xxx-

19日まで。

http://hodatomomi.exblog.jp/

20120720

“ 僕はそれを知らない ”


通奏低音の中、穏やかな日々が続いている。
日々というより、空気の流れが穏やかなのだと思う。
上田さんの個展は、前回を経て、「次回も誘ってください」という方が多かった。
それは、実際の作品を前にしたら頷いてしまう“自然な空気感”を、
受け取っているからではないだろうか。

水のように、植物のように、
「在って自然」、視界の片隅にいつも在る、
蛇口を捻れば、またはコンビニでも・・・都会に住んでいると こんな感じだ。

上田さんは、日々どんなことを思っているのだろう。
どんな心構えで 生活をしているのだろう。



初日は、ひょんなことから「依存」の話になった。
bemstarの展示の初日は、いつも
新しい風が降りてくるのを注意深く見つめるように心掛けている。

それが今回は、多分音楽だった気がする。

あらかじめBGMが用意されている展示があったり、
今回のように (本当はあるけど)無かったり。

でも、上田さんの作品や キャプションをじっと視ていると、
聞こえてくる気がしていたような。

(肉には肉の、野菜には野菜の消化酵素が体の中に備わっているのと
 少し似ている)

いくつかの作品のすぐそばに、
詩が ある。

それは いつか唄われたらいいな と思うものばかりで
遠くで上田さんがギターを弾いていると、
耳を傾けたくなる。
それが 唄われているような気がして。





写真:
上田宰大さん個展「WATER AND PLANTS」 
■日程:2012_07/15(日)~07/21(土)
■場所:atelier bemstar
東京都豊島区池袋4-26-11中本ビル001
■OPEN12:00 - 22:30(休・火曜日)





20120518

“ ado SIESTA UK "

“ ado SIESTA UK "











































先日の展示にて発表させて頂いた“ ado SIESTA UK "の絵が
素敵なおうちに旅立ちました^^ ありがとうございます。


そして私は 育つ苗を頂き、現在bemstarにて同居しています。
ノドの渇きを“ 手をあてて ”確かめるという
留意点が気に入っています。
 


 
 
 
 
 
 







(node" 5 ".)





手を伸ばせば届くところに、
桃の花が咲いている。
少し季節外れの、気後れした花たちだ。

彼女はこの街で、ピーターパンのように人気者。
神出鬼没で、屈託なく笑う。

私はその時、街の橋を渡る仕事をしていた。
橋の多い街だ。
いつも霧が綺麗に降りていて、
草木も月も、充分に潤っている。

街のどこかで新しい建築が始まると、
住民たちは すこしだけ生活を離れる。
青い青い光が飛び散り、
憑かれた者には 他界した恋人が見えてしまうのだ。

そうして街には時折 青い建築物が生えていく。
それから、避けるようにして橋が渡される。
水銀のように、凍えるほど熱い蒸気が見えるときもある。

あまり近づかないことだ。


私は、同じ街の、別の家に住んでいる彼女に会うのが好きだった。
何故かは分からないが、仕事の折にも 思い出してしまう。

橋桁は白と黒の板が寄り集まって出来ていて、
見えない場所には切れない糸が、
たくさんたくさん絡まっている。
(鍵盤の数でしか 世界を表せないなんて ナンセンス)

誰かが唄ってる。

(駆け落ちしようぜ どこへでも)

ピアノは解放されたがっていた。





























文章の母体はこちらhttp://madobe.jp/


よろしくお願いします^^

20120406

I hope your night will warm.

    
   
真っ昼間から夜の曲を流して、 今年最大の満月のお祝い。
       
体はすごく軽いのに、ノドから始まる内臓が圧倒的な重力を感じていて、
   
お酒も効くし、なんとお得な気分です。
   
   
今週は ado SIESTA UKという名義で、ベムスターのこまぎれギャラリーに参加しています。
  
4月1日始まり、ということを楽しみました。笑
   
同じ期間に出展しているのは、大塚美術学院から4名、
   
こまぎれ常連のアルジさん、
   
愛亀に子どもが出来たことを寿ぐウータンさん、
   
ワガママを言って持って来て頂いたシバミノルさん。
    
それぞれのドラマを多方面から聞いている今日この頃。
   

 
ところで “ ado SIESTA UK " というのは、
 
実は、展示を一緒に考えて頂いた人の名前のアナグラムなのですが、
 
“ 休息を騒ぎ回る連合王国 "って、いいと思いませんか。笑
 
      
     



who is in THE XXXX ?

 
     
目の前に、真っ黒い壁がある


ガラスの破片を握りしめて、光を


集めようとしていた。


同じように、ガラスを握りしめた異国の女の子が


困ったように笑う (きっと私も、同じ顔をしているのだろう)




私たちは黒い壁に、2つの虹を


うつした




何の光も無い 黒い壁だった底は
きっと重い靄だったんだろう


のみこんでしまえよ、息が続くうちに。
 


20120310

(node" 2 ".)

  
崖の途中に、プラネタリウムの破片でできた教室が在った。
いつだったか、誰かと星を見た。
クラスのみんなはいつも裸だった。
誰も気にしていなかった。

そこら中に這っている真っ白なホース。
口を握ると水が出るようになっている。
床に灰が溜まっていると
誰でも流せるようになっている。

私たちは
裸であったために
お互いの区別を頻繁に忘れた。

手を伸ばして相手の体に触れることで
自分の体温を知る。
相手は振り向き、
空虚な眼差しから、徐々に焦点が合う。
  
手を繋いで歩くと
まるで独りで在るような気分になる。
この廊下の先には、
何が待っているんだろう。
 
灰が在れば手を放し、
白いホースを握る。
そしてなるべく遠くの方へ
灰を流し飛ばす。
 
 
生まれる前は 二人だった気がする。
母はいつでも還って来なさい、と囁いていた。
“ あなたたち、”と。

親密な冷たい羊水であった。
見上げた先には、
崩れた満月のような心臓が
規則的に脈打っている。
 
私は、私と手を繋いでいた。
まだ何の感覚も生まれていない子宮の中で、
双子だったという信号だけが頭の中に残っている。
 
出口が、
ひとつしかないので、
ひとりになろう
私が言う。
 
どちらがどちらかも分からない状態で、
お互いがどちらも相手に吸収されたい。
相手の中に入ろうとする。
とても気持ち悪いものが頭に込み上げて来た。

“ 生まれて初めて、” 私はひどく泣いた。
     
    

 





微笑んでいる。

花嫁の眠りを

(node" 1 ".)

玄関を出ると、風が吹いていた。
ドアを勢い良く開け放つと、
手からドアノブの感触が消えた。
私は谷に張り出したベランダに居た。
今にもこと切れる吊り橋のような、木の骨だけのベランダ。
床の隙間から見える地上は、別の世界のように遠い。

干え上がったナイアガラは、広大なグランドキャニオンのようにどこまでも続く。
水の逃げた空気は、まだ少し湿っていて、高所に居る恐怖心を煽る。
まるで別の生き物みたいな笑いがこみ上げる。
振り返ると、海が朝日に輝いていた。
その上。
廃墟のような海賊船がゆるゆると浮いていて
死刑台の板の上では、
目隠しをした女たちが
笑いながら踊っている。
空間が層を成して類似する。
花の匂い。
キラキラと煩い、ガラスの周波数。
アネモネ。
雪の降る音。
血の煙。
藍色の堕落。
どこまでも続く水の音。
こどう。